〈天候が揺らぎやすい時期の心身の不調とセルフケアのすすめ〉
梅雨に入り、気圧や湿度の影響から、頭痛や肩こり、強いだるさなどが出やすくなります。蒸し暑く寝苦しい日も増え、疲れや不調が十分に取れず、イライラしやすくなったり、普段なら気にならないことで気落ちしてしまったりすることもあるでしょう。こうした天候による心身の変化は珍しいものではなく、自分の弱さや気の持ちようだけが原因ではありません。
また、新しい環境で気を張って過ごしてきた疲れが表に出やすい時期でもあります。以前より集中できないと感じたり、物事がうまく進まないように感じたり、努力に対する達成感を得にくいと感じることがあるかもしれません。人間関係も落ち着き始める一方で、「思っていた雰囲気と違う」「常に気を遣っていて疲れる」といった違和感が積み重なり、心の負担につながることがあります。
そのようなときは、寝る前に15分ほどスマートフォンから離れ、照明を落として静かな時間をつくってみましょう。画面を見ることをやめ、部屋の明るさや空気、呼吸のリズムなどに意識を向けることで、自然と気持ちが落ち着き、脳や身体が休む準備に入りやすくなります。寝具を整えたり、湿度が低い日には換気をしたりして、心地よさを感じる環境を整えることも、入眠を助ける一つの工夫です。
朝には、肩や首をゆっくり回しながら、今の身体の感覚に注意を向けてみてください。深呼吸とともに「今、どこが楽か」「どこに力が入っているか」と気づくだけでも、無理なく一日のスタートを切りやすくなります。
また、「今日できたこと」や「意識して取り組んだこと」を、短い言葉で日記やメモに書き出してみることで、見落としていたことに気付きやすくなります。この時、良し悪しを判断する必要はなく、事実として気づき、記録することが大切なのです。「ミスをきちんと報告できた」「自炊して節約できた」など小さな達成に目を向けることで、自分自身をねぎらう時間になります。
対人関係で違和感を覚えたときには、その感情に無理に結論を出そうとせず、「今こんな気持ちがある」と整理するだけでもこころが軽くなる場合があります。信頼できる人に「最近こんなことがあってね」と気持ちを共有することで、自分の感じ方を客観的に捉え直せたり、安心感を得られたりすることもありますので、ぜひやりやすい方法を試してみてくださいね。
もし、身近な人には言いにくいな、と思うことがあればSNS相談なども活用してみてください。気持ちを整理したい、モヤモヤを吐き出したいという理由での相談も大丈夫です。
セルフケアには、自分ひとりで行うもの以外にも、身近な人とのかかわりや、SNS相談などの相談機関を活用して行うものもあります。
季節を問わずにできるセルフケアなので、梅雨の時期以外にもぜひ試してみてください。
頑張ることも時には大事ですが、立ち止まりながら、自分のペースを取り戻す時間も同じように大切です。その時の自分にあった方法を選びながら、日々を過ごしていけると良いですね。
